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このブログ名、何?

THE FIRST SLAM DUNKを鑑賞して(ボロクソに言います)

ワンドラです。

スラムダンクの映画ですが、全部クソです。

 

良いところ、無し。

悪いところ、全部。

 

ぶっちゃけ、映画化としての完成度を見れば、同じバスケ漫画でも黒子のバスケのほうが完成度高い、圧倒的に。

原作を丁寧になぞりつつも、アニメ特有の派手な演出と魅せ方をする黒バスの映画は本当に良かった。

劇場アニメという点において、スラムダンクは黒バスに全て負けてる。

というか、俺はスラムダンクもあんな感じで作ってくれるもんだと思ってたもん。

 

じゃあ何がクソだったかって、ネタバレ全開で書きます。

1.ストーリー

ストーリーとしては、宮城リョータにスポットを当てた回想がメインとしつつも、山王戦が繰り広げられる。

山王戦と言えば、スラムダンクの集大成。

この作品の面白さの全てはここにあると言っても過言ではないんだけど、

映画だと宮城の話がメインで、山王戦はただのおまけに近い。

まずこれが死ぬほどムカつく。

これは俺以外のファンもそうだと思うけど、俺が観たかったのは湘北VS山王なのであって、別に宮城の過去が観たいわけじゃない。

そもそも、原作にすら登場しないのに、なんでこんなオリジナルの話をやってしまったのか。

宮城に兄がいること、その兄は死んでること、そこから母親との関係がおかしくなってしまうこと。

そんなこと俺からすればどうでもいい。

だって、山王戦には何の関係も無いし、そもそも山王戦は宮城だけの試合ではない。

桜木の、流川の、宮城の、三井の、赤木の、湘北の試合である。

その試合の中で繰り広げられる削り合い、その試合展開が面白いのであって、それ以外の要素は求めてなんかいないんだよ。

というか、原作通りにアニメ化すれば何の文句も無いのに、なんで宮城の過去なんてオリジナルやったの?

そこまでしてやりたいのならよほど面白ければ良いが、別に面白くもない。

アニメの設定としても、特に見どころもないし、本当にいらないと思う。

2.構成

上述の通り、宮城の回想と湘北VS山王の試合が繰り返されるのだが、その繰り返しが異常に多い。

上映時間は2時間くらいだったと思うが、宮城の回想→湘北VS山王→宮城の回想→湘北VS山王...がもういいからってくらい繰り返される。

しかも、時間配分としては宮城の回想がほとんどで、試合の描写自体は実際は30分あるかないか程度。

マジで意味分かんねえ。

制作は宮城の回想をやりたいから、ついでに山王戦も一緒に作ったのか?って聞きたいレベル。

宮城の話やりたい、しかもこの程度の薄っぺらい内容なら、別に30分くらいにパパッとまとめたアニメをyoutubeとかで流して、映画はそれを踏まえたうえで、原作準拠に作るとかで良いんだよ。

山王戦と言えば、高校バスケ最強とされる相手に湘北が挑み、キャラの成長が描かれている話なのに、試合がとにかく薄っぺらい。

サラッと点が入って、サラッと名シーンであるセリフが流れる、そしてサラッと相手がやり返してくる。

自分も小学生の頃、バスケのチームに所属していたので分かるが、バスケというのは攻守の入れ替えが非常に早い。

湘北VS山王の試合も、現実に再現すればあれくらいのテンポだと思うが、マンガが原作である以上、一つ一つのキャラの表情やセリフがとても印象的に残る。

映画だとそれがほとんどない。

本当にサラッと試合が終わる。

サラッと終わるのに試合展開は原作通りだから、山王の何が強いのかもよく分からないし、湘北が弱いだけにしか見えない。

書いてたらまたムカついてきた。

マジでなんなんだあの映画。

 

3.原作との違い

これが一番ムカついた。

別に宮城の話がやりたいならそれでも良いんだよ、山王戦をきっちり再現してくれるなら。

でもそれすらもやらない。

魚住が赤木と河田を比べるシーンが無い、そもそも魚住が出てこないから。

流川が仙道との1on1で気付かされるシーンも無い、そもそも仙道も出てこないから。

いや、なんで??????????????

山王戦ってこういったシーンがあって最終的に勝つ、それが心に刺さるから名試合と呼ばれるんだよ。

そこらへん全部省いてさ、一体何が作りたいの??????????????

マジで宮城の話がメインで山王戦はおまけだろこんなん。

俺は制作のオナニーを観に行ってるわけじゃねえんだよ。

というか、キャラの魅力が何も伝わらんわこんな映画。

こんなもん観させられて、何を評価すりゃいいんだよ。

 

4.声優

キャストが発表された時点だと、ぶっちゃけ良いも悪いも無いなって思ってた。

ただ、実際に観に行って分かった。

桜木と流川はマジで酷い。

別に元の声優が良かったと言いたいわけじゃないが、この二人に関してはマジで合ってない。

まあ桜木に関してはなんとなく気づいてた。

こりゃ違うわって薄っすら気づいてたし、実際に映画で観て、こりゃないわって確信した。

木村昴が悪いんじゃなくて、単純に声優のチョイスを間違えてる。

流川も酷い。

元々あんまり喋らんキャラなのに、声がボソボソ過ぎて、もはや何言ってるのか分からん。

バスケが上手い陰キャ

 

そのうち慣れるかは知らんけど、現時点だと桜木と流川に関してはマジで合ってないと思う。

山王の5人のほうがしっくりきたわ。

 

5.総評

そもそも、これは誰向けに作ったの?

原作ファンに向けてならば、あまりにも舐めてるとしか言えないし、新規向けならば、あまりにも情報が少なすぎる。

所謂、アニメだけ観た派向けなのかもしれないが、スラムダンクという作品が発表された時期を考えたら、マンガは読んでないけど、アニメだけ観てたって人のほうが少ないと思う。

実際のところ、制作は山王戦を作りたかったわけじゃないとも思う。

もし本当にファンが求めてるものを理解出来てるとしたのならば、少なくとも宮城のオリジナルの話なんかやらないから。

 

俺がスラムダンクという映画に求めていたもの、それは山王戦の最初から最後まできっちりと作り上げること。

別に1時間程度で終わってもいいし、なんなら映画じゃなくて配信とかでも良い。

 

俺は制作の自己満足に金を払い、スラムダンクに抱いていた思いを複雑にしたくない。

輝かしい当時の思い出を最新のアニメーション技術で再現したもの、ただそれだけが観たかった。

湘北VS山王、マンガが完結して何十年もアニメ化されずにいたダイヤの原石がこんな形で再現されてしまったことに本当に失望してる。

 

宮城の話が一作目ってことは、恐らく他の4人の話も作られるのだろうが、ハッキリ言ってしまえばもう俺の中での期待値は存在していない。

今後、スラムダンクの映画に何を期待すれば良いのか、俺にはもう分からないが、この程度のアニメしか作れないのであれば、もう映画館では観ないかもしれない。

観る価値も無いと思う。

 

あ、ツイッターは永久凍結してしまいました。

復旧出来るのかは分かりません。